のんびりと下道で行くツーリングコース
関東から東北に抜けるコースとしておすすめなのが、栃木から福島に下道で走るルートです。
全体としては121号線をひたすら北上する形となります。
栃木から福島へは、東北道を使えば高速であっという間に着くことができます。
しかし、下道をあえて走ることで、高速では味わえないゆったりとした雰囲気や周りの景色を楽しめるのがメリットです。
121号線は街中以外はたいてい、片側1車線の道が続きます。
地元の方たちが普段使っている道路でもあるので、いろいろな車が通っています。
時には車が少なくなってある程度スピードを出せる時もありますし、時にはノロノロと走っていく時間も出てきます。
こうした周りに合わせた走りをしていくと、高速の単調な走りとは違う見え方ができるものです。
特に121号線は、山沿いの道や川を横切ったり並行したりする箇所がいくつもあります。
美しいエメラルドグリーンの色を見せてくれる、自然の川ならではの美しさを堪能できるスポットもあって、楽しく時間を過ごせます。
山沿いにさしかかるとトンネルの中を走る部分もあって、変化に富んだ走行を満喫できます。
ツーリングルート内の名物
121号線から接続している、「あじさいロード」が名物です。
湯川村方面に進んでいく道路で、街中を抜けて田園風景が広がるエリアとなります。
このあじさいロードは、田んぼが延々と続く中、遠くにぐるっと山が見えて素晴らしい景色が広がっているのが大きな特徴でしょう。
しかも初夏の時季には道路の両脇にさわやかな色合いのアジサイが咲き並んでいて、とても見事です。
ボリュームのある花がずっと先まで続いている様子は、不思議な感覚にならせます。
あじさいロードは全長2kmほどの短い区間で、スムーズに走行できれば数分で終わりました。
しかし、それではもったいないので、その区間を往復してみたり、ゆったりとした周りの雰囲気に合わせてスローペースで走ったりしたいものです。
途中で立ち寄りたいスポット
このルート上には、北関東の人気観光スポットである那須塩原エリアがあります。
ここに来るとたくさんのアミューズメント施設や牧場、スイーツショップなどがあって、それぞれの好みに合わせて時間を過ごせます。
その中でも、木の俣渓谷と木の保園地がおすすめです。
文字通り透き通った川の水が非常に鮮烈で、バイクブーツを脱いで足を水に浸ければ一気にさわやかな気分になれます。
渓谷の感じも手つかずの自然という感じで、非日常の時間を過ごせます。
時期にもよりますが、人も多くないので静かな時を持てて、ツーリングに良いメリハリを付けることができるのもうれしいところです。