古いバイクの価格が上がっている

中古バイクが値上がりしている背景

バイクの場合、新車か中古車かにかかわらず、車と比べると流通台数が多くありません。
そのため、古いバイクであっても車より値落ちしにくいことが考えられます。
たくさん流通している車の場合、年式が古くなるとガクッと値落ちしてしまいますが、バイクの場合それがないのです。
同じ年式同士で比べると、バイクは車よりずっと値落ち率が低いと言えるでしょう。

それと同時に、車と同じぐらいバイクにも多数の愛好者がいることも、古いバイクが値上がりする原因として挙げられます。
流通台数は少ないものの、それを欲する人が多いわけですから、需要と供給の関係から値上がりするのは当然のことです。

特に趣味性の高いバイクは、古くなっても値上がりする傾向があります。
原付バイクや商用バイクなどは実用性重視なのでそれほどでもありませんが、趣味の要素が強いマシンとなると台数の少なさに反比例して欲しいと思う人が多くなるからです。
さらに、古いバイクは時間が経つほど台数が少なくなっていきます。
それゆえ、古くても大切に扱われているバイクなら新車価格以上に値上がりすることも十分考えられるのです。

値上がりが顕著な人気バイク

古いバイクのなかで特に人気で中古価格の値上がりが顕著なのが、カワサキの「900 Super Four」です。
輸出用のモデルとしてネイキッドタイプが登場したのが、1972年とおよそ50年も前のことです。
その後、大排気量なのに扱いやすい国内仕様のモデルが登場し、1976年に生産が終了しました。

45年以上前のバイクですのでそもそも数が少なく、状態が良いものは非常に高額でやり取りされています。
安くて400万円弱、一般的には500万円前後が中古価格となるでしょう。

オフロード系としては、ヤマハの「WR250R」が人気です。
こちらは2007年に登場し2017年まで販売されていた新しめのモデルですが、排ガス規制もあって販売終了となってしまいました。
人気がなくなって終了したわけではないので、今後大きく値上がりすることが予想されます。

中古価格の相場は70~90万円ですが、状態が良い最終モデルなら150万円ほどになるでしょう。
スタイリッシュなデザインとオフロード性能の高さ、加えて街乗りにも対応する走行性能で人気です。
今後、さらなる値上がりが予想されます。

排気量の小さめのバイクで人気なのが、ホンダの「ドリーム50」です。
2000年まで販売されていた50ccのスポーツモデルバイクで、レトロな雰囲気とレーシーな佇まいが人気を集めました。
今もレースが開催されるなどブームは継続中で、中古価格は安くても70万円は下らないでしょう。


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