モトコンパクトの仕様と特徴について
ジャパンモビリティーショーで、ホンダは新しいコンセプトを持つ「モトコンパクト」を発表しました。
この製品は最初2023年9月に北アメリカ市場に向けて発表されていて、11月に発売されます。
日本では、このモビリティーショーにおける発表がなされている段階です。
「モトコンパクト」は非常にユニークな乗り物で、内蔵タイプのバッテリーでモーターを駆動させて走る電動バイクです。
ここまでならすでにたくさんのモデルが登場していますが、「モトコンパクト」はコンパクトに収納できるという特徴を持っています。
シートやハンドル部分は簡単に手で折りたたむことができて、ボディー部分となるセンターに収まるようになっています。
リアタイヤもセンターパーツに押し込めるようになっており、折りたたんだ状態はまるで薄いスーツケースのようです。
車両重量は全体で18.7kg程度で、取っ手も付いていますので手で簡単に持ち上げることができます。
折りたたんだ状態だと、サイズは長さが約742mmで高さ約536mm、幅約94mmとなります。
横にして積み上げることもできますので、車のトランクに他の荷物と一緒に積めますし、後部座先の足元に置くことさえ可能です。
なにせたたんだ状態では10センチ未満ですので、非常に収納しやすいのがメリットです。
電動バイクとしての性能は、走行速度が時速40km、1回のフル充電での連続航続距離が19kmとなっています。
充電時間はおよそ3時間半で、自動車内での充電もできますので気軽に使えるのがうれしいところです。
遠出はともかく、日常の買い物や通勤などには問題ありません。
また、レジャーで車に積んで出先でちょっと乗るという使い方にぴったりです。
日本での販売はどうなる?
このeバイク「モトコンパクト」は北米での販売がスタートしています。
アメリカにおける車両価格は995米ドルとなっていますが、日本における発売は未定です。
やはり法律上の規制があるのがネックで、少なくとも日本だと公道上での走行はできません。
アメリカでも、州によっては法規制によって走れないところもあります。
日本では以前に「モトコンポ」という、やはり折りたたんでコンパクトにできる原付が販売されていました。
こうした特徴的なモデルには一定の需要がありますし、個性的なバイクが好きな人にはたまらない一台です。
法規制の壁がありますが、仕様を変更するなどして日本での販売がなされる日が来ることが期待されます。
アメリカでの販売価格を見ると、それほど高額ではなく手を出しやすい価格設定となっていますので、いざ発売となったら注目を浴びるのは間違いなさそうです。