バイク乗り憧れのレース
バイクを愛する人ならいつか自分もレースに出場してみたいなと思った経験がないでしょうか。
自分もレースに出場できる実力があればぜひ挑戦してみたいなと思っていますが、一番憧れているのが世界一危険なレースとしても有名なマン島TTレースです。
マン島TTレースが危険なレースと言われている理由は、これまでに240名以上のライダーが命を落としているという現実があるからです。
かなり危険だとわかっていながらも、出場したいというライダーが後を絶たないのは、色々な魅力が隠されているからなのです。
参考:世界で最も危険なバイク競技「マン島TTレース」は、なぜ人を魅了するのか(動画あり)
マン島TTレースとは?
マン島はイギリス王室の属国で、約570km2という小さな面積に8万人ほどの人が住んでいます。
公式にレースが始まったのは1907年のことで、レース専用のサーキットを走行するのではなく、公道を封鎖して走行するという特徴があります。
実は公道を走行するということが、このレースの危険性を高めているのです。
公道なので普段は住民たちの日常生活が存在しているため、コースに沿って民家などが存在しているため、万が一転倒した場合には民家の壁に激突したり、崖から落ちていくこともあるため大怪我を負ったり最悪のケースでは死亡事故になる可能性もあります。
道路もお世辞にも平らだとは言えないため、あまりにも速いスピードで駆け抜けるバイクの車体が何度も揺れている様子を確認できます。
猛スピードで街中を駆け抜ける疾走感は何物にも代えがたいスリルを体験できますが、死と隣合わせで一瞬でも気を抜けないレースになることは間違いありません。
過去に出場していた日本人も亡くなった事例が複数あるため、決して楽観視してはいけないレースなのです。
レースは約60キロのコースを疾走しますが、このうち200ヶ所以上のカーブが存在しています。
高低差も激しいため本来であればバイクレースを行うような道ではないのです。
ちなみに、東京の三宅島でも同様のレースを開催しようという計画があったそうですが、マン島TTレースを当時の石原都知事が視察に来たものの、あまりにも危険なレースで安全性に問題があるとして開催を断念したという経緯があります。
あなたも体験できるかも?
実は、マン島TTレースが開催される週の直前に当たる日曜日は、数時間だけ公道が閉鎖された道路を走行しても良いことになっています。
この時はバイクで来場している人は一般参加として走行できるため、我こそは!という人達がこぞって走行するそうです。
公道とはいえ、この時ばかりは速度が無制限で開放されることから、本物のレースを体感してみたいと思っていた人が参加しています。
しかし、この時にも死傷者が続出することから、このイベントをマッドサンデーとも呼んでいます。