高い完成度で今も人気「ホンダ PS250」

「ホンダPS250」の魅力

既に販売中止になっているバイクのモデルは非常にたくさんありますが、その中でも特に再販が期待されている車種が「PS250」です。

Honda PS250は、2004年に販売されたときに、バイク業界的に非常に大きなインパクトを与えた車種です。
というのも見た目にむき出しのフレームを使用し、あえて収納などの便利な機能を取り払った無骨なデザインをしていたからです。

日本でビッグスクーターブームが起こったのは1999年の後半くらいからで、2000年に入った頃にはたくさんのモデルが各バイクメーカーから販売されました。
ビッグスクーターのニーズとして高かったのは大きなメットインなどのシート下の収納スペースで、さらにYAMAHAのマジェスティに代表されるような巨大なカウルがついているものが好まれていたのです。

PS250はそもそもカウルやシールドが付属をしておらず、まるで古典的なバイクのような形状をしており、当然収納スペースのような気の利いた便利なツールがありません。
バイクのコンセプトになっているのが「ラフ」「タフ」「ブコツ」という3つのワードで、あえて世間的なニーズと正反対のモデルを開発したというところに、当時のHondaの挑戦的な姿勢が見てとれます。

しかしその一方でユニークなギミックもあり、後部座席部分を跳ね上げることで背もたれとして使用することができます。
シート部分も最大90mmまでスライド移動をすることができるので、身長が高い人も低い人もちょうどよい部分にシートセッティングが可能です。

このPS250が販売されていた時期には、50ccで同様のコンセプトで販売されていたズーマーという車種がありましたので、お互いに影響しあってデザインが作られていたという流れもありました。

ホンダPS250の歴史

そもそもなぜ市場のメインストリームであったデザインと全く異なる仕様のバイクがリリースされたかというと、これはHondaが行っていた「Nプロジェクト」の一貫だからです。
「Nプロジェクト」は、Hondaが社内で設置した若者向けのバイクを研究・開発する若手集団のことで、このプロジェクトでは50ccバイクである「エイプ」や「ズーマー」「バイト」「ソロ」といった個性的なデザインのバイクがリリースされてきました。

他のバイクラインナップが50ccばかりであったのに対し、PS250は初の250ccクラスのバイクということで注目度も高く、より個性的なバイクに乗りたいと考える若い世代に大いに受けました。

スペック・基本性能

デザインこそ奇抜なPS250ですが、エンジン性能はMC04E型水冷4ストロークSOHC単気筒エンジンに前後連動のコンビブレーキなど、Hondaのバイクの基本性能はすべて搭載されています。

見た目以上に使用をしてみてその良さがわかるバイクとして、中古市場でも在庫が高額で取引されています。

 


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