シックな雰囲気あふれる「ヤマハ マグザム」

YAMAHAマグザムの魅力

ビッグスクーターのブーム真っ只中にYAMAHAから市場に投入されたのが「マグザム(MAXAM)」です。
マグザムと言えば、最大の特徴となっているのはまるで鳥の嘴のように前にせり出たフロントカウルで、搭乗して発進をさせるとまるで道路の空気に突撃していくかのような爽快感があります。

それまでビッグスクーターと言えば同じYAMAHAのマジェスティが一強状態となっていましたが、あまりにも有名になりすぎてしまったために、もっと個性的なビッグスクーターに乗りたいというニーズが出てきました。
そこで新たに2005年4月より販売を開始したのがマグザムで、マジェスティよりもさらにボディが大きくタンデム走行をすることに適しています。
マグザムのコンセプトになっているのはロー&ロングというボディスタイルで、当時はかなり現代的なスタイルとして人気となりました。

マグザムを発売するようになった背景として、2005年4月から高速道路でのタンデム走行が解禁になったという規制緩和も関係しています。
この時期にはバイク業界ではかなり大きな法改正が連続しており、2007年からの大幅な排ガス規制にも適合できるように性能をアップデートしたりといったように、時代に合わせて変化をしてきました。

しかしながらビッグスクーターブームが去ったあとには販売台数も伸び悩み、2017年からは惜しまれつつも生産終了となりました。

マグザムの歴史

マグザムの歴史は2005年に初代モデルが発売されることに始まります。
上記でも触れたようにこの2005年は高速道路での2人乗り解禁や、AT限定自動二輪免許が登場するなどがあったことにより、その新しい法律にまさに対応するために開発された車種というふうに言えます。

ロー&ロングのスタイルは大型バイクにしてはかなり足つきがよいところが大きなメリットとなっており、バイクツーリングで長時間運転をしても疲れにくいシートも魅力でした。
どのくらい「ロー」であったかというと、人気のマジェスティと比べるとシート高が45mmも異なるので、小柄な人でも簡単にバイクに乗り込むことが可能です。

基本性能・スペック

マグザムに搭載されているのは250cc水冷4ストロークDOHCバルブエンジンです。
これはスクーター製品としてはかなりの高出力設定で、今ひとつ加速や安定走行に不安のあるビッグスクーターにおいて簡単に高速道を走行できるようにしています。

過去に問題として挙げられていたビッグスクーターの欠点を、一つずつ潰して作られたという貴重なモデルです。
なお現在中古車市場に登っているマグザムの中でも、10周年仕様車として販売されたものが希少性が高いとして高値で取引されています。 


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