「ホンダ フェイズ」の魅力
ホンダのビッグスクーターのメインモデルとなっている「フォルツァ」から派生したモデルが「フェイズ(FAZE)」です。
最大の特徴となっているのが車体全体をコンパクトにして軽量化を果たしているということで、その分だけ本家のフェイズZなどと比べて取り回しがしやすく、軽快に走行をしていくことができます。
ビッグスクーターは大型になると装備が過剰になったり、エクステリアが華美になったりして何かと高額化していくものなのですが、あえてフェイズではそうしたものを取り払ったシンプルな形状にしています。
ただ残念なことに2017年にはすべてのモデルで生産中止となっているので、今後入手をしようとするときには中古市場から探していく必要があるでしょう。
それまで大きな話題にこそなることはなかったのですが、基本性能の高さは評価をされていたフェイズであったので、生産中止がアナウンスをされたときにはかなりバイク業界的に衝撃がありました。
もともとビッグスクーターのフラッグシップモデルであるフォルツァの流れを組みつつ、余計な装備をすっかり取り払ったということから、走行性能だけで比較をしたときにはフェイズの方が上とも言われてきました。
はっきりとHondaから発表があったというわけではないのですが、基本性能の高さに対してフェイズの販売台数が伸び悩んでしまったのは正直デザインが悪かったのではないかと言われています。
実際に写真で見てみると、目一杯良く写しているはずのカタログ写真であってもどこかのっぺりとした印象が強く、他のビッグスクーターと比べるとなんとなくかっこ悪いという印象を受けてしまいます。
もっとも現在では「フォルツァSi」という軽量化と走行性能特化のモデルが販売されているので、Hondaのバイク系譜における役割は終了したと思ってよいでしょう。
ホンダフェイズの歴史
Hondaフェイズの初代モデルが販売されたのは2009年です。
販売時にはABSを搭載した「フェイズABS」、「フェイズ TYPE-S」「フェイズ スタンダード」という三種類で展開していました。
希望小売価格はスタンダードモデルでは594,000円と、同じHondaのビッグスクーターでは安価なモデルでた。
販売中止になったのは2017年ということで10年満たない期間となってしまいましたが、今後中古市場で再評価を受ける可能性は十分にあります。
スペック
Hondaフェイズはフォルツァをベースにしつつ、パーツごとに細かく変更をしているところが特徴でした。
最も大きな違いがフレーム形状で、フォルツァと比べてコンパクトで湾曲の大きなタイプのものが使用されています。