ホンダ「ADV150」の特徴
ホンダ「ADV150」は、150ccスクーターとして大人気の「PCX150」をベースに、さらに力強くアドベンチャーに仕上げたモデルです。
なお、PCXがベースといっても、車体やエンジン、足回りに至るまでおよそ90%はADV150用に作り直されています。
外観からはとてもPCX150をもとに作られたとは思えないほど、750ccクラスの迫力があります。
また、エンジンもPCXのものがベースながら、中速域をさらに重視したほか、給排気系や駆動系のセッティング等が変更されています。
そのため、PCX150の走りよりさらにパワフルな走りが可能になりました。
走りを追求する人も満足できる仕上がりです。
ホンダ「ADV150」の扱いやすさ
ADV150に乗って走り出すとすぐに気づくのが、発進時の加速性です。
スロットルを優しく開けたのに力強い発進で、安定してスピードを増していきます。
ふらついたりすることもないので、スムーズに加速していけるでしょう。
街乗りには最適なスクーターです。
ADV150は150ccなので高速道路も走行できます。
高速走行時のスピード感は、時速80km辺りまでなら順調です。
それ以上加速しようとすると勢いが若干弱まる印象ですが、150ccスクーターとしての加速感に問題はないでしょう。
上り坂もらくらくですし、タンデム走行でも失速の心配はありません。
PCX150をベースに開発されているとはいえ、外観もパワーもADV150の方が断然上です。
そのため、スクーターを検討している初心者にとっては「扱いきれるだろうか」と心配もありますが、その心配はないでしょう。
ストロークの長いサスペンションのおかげで、路面の段差もスムーズに乗り越えられます。
また溝幅の細いタイヤでアスファルトの路面を快適に走行でき、ブレーキも自然に効くため、街乗りでは快適に過ごせるでしょう。
シートは高めに設定されていますが、シートの形状が座りやすいように工夫されているため、ソファに腰を下ろした時のように包まれる感じがします。
重心が低いために安定が取りやすく、低速でもふらつくことがありません。
背の低い人でも足着きに不安なく、安定して扱えるでしょう。
ホンダ「ADV150」のスペック
ADV150のエンジンは水冷4スト単気筒エンジンで、無段階変速機の「Vマチック」が組み合わされています。
排気量は149cc、燃費はWMTCモードで44.1km/Lです。
シート下にラゲッジスペースがあり、27Lの容量を備えています。
フルフェイスのヘルメットでも問題なく収納できるでしょう。
それに加えて、フロント側に容量2Lのインナーボックスがあり、ちょっとした小物を積むのに便利です。