「ヤマハ マジェスティS」の魅力
YAMAHAマジェスティと言えば、1999年後半から起こったビッグスクーターブームの火付け役となったモデルです。
むしろビッグスクーターに乗りたいというよりは、マジェスティに乗りたいと考える人が多かったと言ってよく、気軽に取得できるAT限定免許の世間的認知度も高まりました。
ただし現在ではマジェスティは生産終了となっており、代わりにミドルクラスの「ヤマハ マジェスティS」として販売されるようになっています。
本家のマジェスティはメーカー希望小売価格722,520円とかなり高額であったのですが、ヤマハ マジェスティSは372,600円と半額程度で購入可能です。
免許区分も普通自動二輪まででよいということもあり、より気軽に街乗りできる車種として親しまれています。
車体サイズもかなり小さくなったので、スクーターの利用シーンとして多い都市部の狭い道路でもスイスイと運転できるという快適さがあります。
現在ではビッグスクーターの主流は200ccまでのミドルクラスが中心になっているので、今もなおビッグスクーターの流行を牽引していると言えるでしょう。
マジェスティシリーズの歴史とマジェスティS
YAMAHAマジェスティの初代モデルが発売されたのは1995年のことです。
当時はまだビッグスクーターというバイクのジャンルが一般的ではなく、どちらかと言えば中年世代が仕事や買い物に使うものという印象が強く持たれていました。
そこで流線型のボディの美しい車体でデビューしたマジェスティは市場に大きなインパクトを与え、その後1999年頃には一大ブームを起こします。
マジェスティシリーズに共通しているのが特徴的な鋭角のフロントボディで、さらに中低速域でも安定的に走行をすることができるエンジンが搭載されています。
しかし2014年のモデルチェンジを最後に生産中止となっており、マジェスティブームは終わったと思われていました。
そこで新たに投入されたのが2018年1月25日に発売されたヤマハ マジェスティSXC155というモデルです。
ヤマハ マジェスティSの スペック
マジェスティSでは、155cm3の水冷・4ストロークエンジンを搭載しており、旧マジェスティの特徴であった流線型のフロント部分も大きく変更しています。
同じマジェスティでも見た目の印象はかなり変化しているので、後継機というよりも以前の性能を現代風に引き継いだと言えるでしょう。
12VのDC電源ジャックや500mlのペットボトルが収納できるフロントポケットなど、原付バイクではおなじみの便利アクセサリーも揃えられています。
現在ではYAMAHAからはビグスクとともに販売されているモデルとなっており、YAMAHAバイクの二大人気車種となりました。