「ホンダ フォルツァSi」の魅力
Hondaが展開しているビッグスクターの中でも歴史が長く、これまで何度も大きなモデルチェンジを経験してきているのが「フォルツァSi」です。
フォルツァのシリーズとしては「フォルツァZ」という車種がありますが、フォルツァSiは2013年より新たに追加されたモデルとして、現在は並行して新車販売をされています。
フォルツァZとフォルツァSiの最も大きな違いとなっているのはメーカー希望小売価格です。
もともと存在していたフォルツァのルーツを受け継ぐ「Z」はメーカー希望小売価格が712,800円であったのに対し、「Si」では同スペックのものが605,880円とかなり割安になっています。
表立ってはっきりとHondaからアナウンスがされているというわけではないのですが、フォルツァZに搭載されている装備品をワンランク落としたり不要なものを取り外したりしたものが「フォルツァSi」というふうに業界では言われています。
具体例を上げると、製造される工場が「Si」ではタイ工場となっていたり、Zに搭載されている電子式マニュアルモードがなかったりというようなことがあります。
ただ同じZモデルと比較をすると落ちる部分が目立つものの、ビッグスクター全体でみてみるとフォルツァSiの基本性能は決して悪いということはありません。
むしろ販売開始年が2013年と比較的最近ということもあり、ブームが終了したあとのビッグスクターのイメージを払拭し、機能性やラグジュアリー感を重視して作られている、いわば進化形のモデルです。
フォルツァSiの歴史
フォルツァSiのもとになったフォルツァの初代モデルが販売されたのは2000年3月18日のことです。
その後何度か大きなフルモデルチェンジが行われてきましたが、2013年7月19日に初めて「フォルツァSi」というモデルが登場しています。
現行モデルではフォルツァZとフォルツァSiの2つが販売されているのですが、バイクにあまり興味がない人から見ると、この2つはどこに違いがあるのかほとんどわかりません。
しかし逆に既にフォルツァについてよく知っている人からは細かい部分にそれぞれ個性があることに気がつけます。
フォルツァZは旧モデルのフォルツアからの流れをくんだハイスペックなビッグスクーターですが、フォルツァSiはむしろ原点に立ち返った走行性能に特化した機能となっているのです。
外観の特徴・基本スペック
フォルツァSiはZと比べて10kg車体が軽くなっていることから、取り回しが全体的にやりやすいという特徴があります。
またレッグスペースの前方にくびれがつけられており、道路の段差にボディがぶつかることがないように工夫がされました。